食器は安全であって当たり前という価値観をご共感頂いているご愛用の皆様、
そして私たちの製作活動にご支援を頂いている皆様に、
製品の完売が相次いでいる現状ご心配をおかけしてしまっております。誠に申し訳ございません。
皆様から日々、多くのお問い合せを頂いておりますので、
今後の運営に関してある程度の方向性と活動内容を全3編に渡って分かりやすく記事にして公開していきたいと思います。
去年から 「製品は全て在庫限りの販売になります。」 という見出しの記事にて追加製作が大幅に減産している旨、記事にしてお知らせしておりました。
改めて現状を、応援頂いている全ての皆様にお知らせ致します。
現在まで私たちTOMATO畑が食器の材料にしてきたアジア圏の原生林から伐採される木材(間伐材や調査木材等)が、約1年に渡りごく少数しか入手できず、大幅な材料不足となっております。
原因は主に現地震災による交通網の分断、為替の急激な変動による資材調達費の高騰、アジア圏各国の国際的緊張等が重なった結果です。
そのため昨年から工房での製作活動がごく限られてしまいました。
例えば継ぎはぎの接着木材や、薬品処理が施された木材を使用すればすぐにでも再開できるのですが、
TOMATO畑では当然ですがそういった材料は一切使用しませんし、皆様の生活に必要だとご共感頂けるもの作りこそ、真の意味で循環していくもの作りと確信しています。
そのため私たちが絶対の自信を持って使える材料以外は一切使用しないルールです。(簡単に言うと自らの家族が使う食器作りがルールです。)
このルールは創業の理由になっているのですが、以前ご取材頂いたKDDIさんの冊子でダイヤモンド社さんが執筆して下さった記事が当事者である私たちも感動する位、分かりやすくまとめて記事にしてくれていますので、ぜひリンクからお読みになってみて下さい。
なぜ現在まで安全に厳格な各団体や企業の皆様、そしてご愛用の皆様にご評価頂けてきたのか根本の原因がお分かり頂けるはずです。
結果として販売できる製品が日に日に少なくなっているのが現状です。
現在の工房風景を少しご紹介致します。
まず当記事の見出しにも使った画像です。
材料がほとんどないので、不良品ではじいた製品を再利用して、表面に彫りを入れたりしているところです。
文字通りのリメイク。ちなみにこの彫刻刀も自作です。刃物は全て自らの手で作ります。
次にこちら。
全然使っていないので、木の細かいおが屑とかが積もっています。塗装後に乾燥させる際、付着物を防ぐための部屋です。使っている時は埃(誇り)の付着まで防がないといけませんので、きれいに掃除しています。
最後にこちら。
1枚目で自作の彫刻刀を載せましたので、一応ろくろで成形する際に(まさに本職の工具)使用する自作工具たち。
現在はほとんどのろくろが動いていません。
…寂しい雰囲気が隠せないですね。
しかし必ず今までのような製作が再開できるように、スタッフ皆であれこれと作戦を練っています!
ごくごく少数づつですが入手できた木材はすべて煮沸して干して製材していますし、
どうせなら新型で製作する事までも考えています。(数は本当に少しづつしか作っていけませんが。)
今日の記事【前編】では、このような上記の現状をお伝え致しました。
ご安心頂きたいのですが、私たちTOMATO畑は今後皆様に「なるほど!」と感じて頂けるような活動を幾つか展開していきます。
むしろ…やる気満々です!
当記事で明確にお伝え致しますが、今後の活動もろもろの事は次回の記事【中編】で公開させて頂くとして、
以下の点は特にご安心頂けることかと思いますので、箇条書きにして明記致します。
■ 有限会社TOMATO畑(私たち)は作り続けます。
■ 大幅な減産のため全国展開での卸売事業は当月で休止となりました。
※ 各取扱店様の在庫に関しては取扱店リストから直接ご連絡をお願い申し上げます。
■ 当公式ホームぺージからご覧頂ける直販ページの在庫が現状の全製品です。
※ 追加はございませんが、ごく少数づつでも新製品を発表していきます。
→取扱店の皆様の一覧はこちらから(もし現行製品でお求めをご希望の場合は、完売次第終了ですのでお急ぎ下さい。)
長文記事を最後までお読み頂き、本当に有難うございます。
この記事を書いている本人(私:田中秀樹)ですが、TOMATO畑公式ウェブサイトの一番上の画像、
当記事へのリンクが貼ってある動いている画像のところで、ろくろの前に座っているのが私です。
今後に向けてせっかくなので、敢えてKDDIさんの記事に載っている写真の別バージョンを使用してみました。