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2016.06.02

お問い合わせが多い完売済み製品の後継品について【製作状況】←少し遅くなっています

本日は記事を2連続で公開です!どちらもご興味頂ける内容と思いますので、ぜひお読み頂けますと幸いです。

1つ目の記事は、現在まで頻繁にお問い合わせを頂いている以下の内容についてです。

 

「完売している製品の再入荷はありますか?」

「今、製作している物はありますか?どんな製品ですか?」

 

現在まで特に、くり抜き2段弁当箱、お箸、調理ヘラ、しゃもじ、おたま、大型皿などの再入荷希望が多いのですが、

残っている製材済みの木材と、少しづつですが入手できて処理を終えた材木で、1つ1つ丁寧に製作しています。

という事で、まず品目を一覧で公開いたします。いずれも製作希望を集計し、なるべく優先的に製作進行しています。

 


 

・ 新型のお箸(23㎝)

・ くり抜き2段弁当箱(マイナーチェンジ版)

・ 新型のディナーサイズスプーン

・ 元気セットと組み合わせて使えるお子様椀

・ 久しぶりに作るくり抜きの1枚皿(使いやすい長方形)

・ 新型の調理ヘラ

・ 新型のしゃもじ

・ 新型のおたま

 


 

これら製作中の製品ですが、先のブログ記事等では完成時期を大体6月上旬~中旬でご案内しておりました。

しかし天候が良すぎて、本塗りの漆の乾きが遅いです。(漆は適度に湿度が高い方が硬化するんですね。)

 

このペースだと6月下旬から7月頭の発売になるかもしれません。

 

お待ち頂いている皆様、妥協ない製品をお届けいたしますので、今しばらくお待ち頂けますと幸いです。

進捗は追って当サイトで公開していきます。合わせて上の品目で入荷のお知らせをご希望頂ける場合は

メールでお知らせいたします。以下のフォームからお知らせ希望と送信してください。

 

→お問い合わせフォームはこちらです。

 


材料不足の中で製作できている事自体が、とても嬉しいので、この機会に作業風景をまた記事にしてみます。

全部上に書いた新製品の製作風景です。

 

ディナーサイズのスプーン(無垢の状態)

上の写真は研磨で製品の形状に作り上げた状態です。下塗りや本塗りもしていないとこんな色です。

木はメイプルシロップを採取できる楓の木。もちろん全て野生の木になります。楓の木は染みも少ないですよね。

ちなみに楓の木は、この木目の美しさから、例えば高級ホテルのラウンジのカウンターとかも楓の木が多いです。

 

 

ここで問題です!上のスプーン、どうやって削って製品形状にしているか…何となく想像できます?

 

 

 

では正解を。

 

まず荒く形状を作る工程/細かく各部位の形状を研磨していく工程

 

こういう幾つかの研磨機で、文字通り1つ1つ手作業でmm単位の形状誤差を合わせていくんですね~。

まさに職人技!2枚目の研磨機では研磨型を都度替えて、色々な製品形状に研磨していきます。

 

職人の財産:研磨型

 

無垢のくり抜き2段弁当箱

上の写真もまだ塗りをしていない無垢の弁当箱になります。

スプーンに使用している楓の木とちがって、色感にムラが。

 

天然の染みは無漂白の証

上の写真の方が、天然染みが分かりやすいですよね。(ちなみに本塗りの漆で染みは目立たなく仕上げます。)

弁当箱等の体積が大きい製品は、太い木でしか作れません。(TOMATO畑は接着板も使用しないルールです。)

結果として、この10年ほど棗(ナツメ)の木の使用率が高いです。比較的に太い木が入手できていたからです。

あくまでも野生の木から自然任せで入手し、そして木々それぞれの素材特性を活かして各製品を作っています。

→弁当箱の製法をもっと知りたい!という皆様にはリンクの過去記事がオススメです!!

 

 漆を塗っていく本塗り工程のお子様専用椀

 

ツヤツヤな漆塗りたて状態

現在、材料不足のため1色展開作っています。塗り分けできる位の製品数ではないです。

そしてこの漆塗りの乾きがまだ不足しているので、発売が遅れています。

漆は天気が良い晴れの日よりも、湿度が高い日の方が乾きますので、天候に影響されています。

そういう所も、自然素材で手作業で作る、こういう工芸ゆえの現象といえるかもしれませんね。

 


【当記事最後に】

 

完売済みの製品たちの後継品を、楽しみにお待ち頂ける皆様に深く御礼申し上げます。

発売価格はまだ未定なのですが、昨今の為替の影響もありますが、何より材料不足の影響により

製作の継続自体を目標にせざる負えない現状から、全ての新製品を現状販売している価格帯より

値上げ傾向で開発しなければ、運営自体も難しくなっています。

 

価格含めて、製品詳細は今後随時発表させて頂きますが、上記何卒ご理解を頂けますと幸いです。

まだお読みでない皆様は、以下のリンクを是非ご覧ください。工房の現状を書いています。

 

→今後の製作活動について