前回の記事では7月の新作開発秘話:第4話としてこども椀特集をお届けいたしました。
今日は 【くり抜きおかず皿】 の特集になります。
既にご愛用を頂いている皆様からは、ご好評のお言葉を多数頂けたりして、私たちも嬉しい限りです!
既にご愛用を頂いている皆様にも、そして当記事をお読み頂いている皆様にも
ぜひ知って頂きたいこだわりPOINT!を1つづつ記載致します!!
1.太い木が入らないと作れない長方形皿
特にご希望が多いのは、ワンプレート形状のお皿の製作希望です。お読み頂いている皆様の中にも
ご希望のメールを頂けた方もいるかもしれませんね。ワンプレート型のお皿は、物理的に大きな板材を必要とします。
以前から記載してきた通り、TOMATO畑では接着剤の継ぎ接ぎの板材を使用しない(溶出する可能性があるため)
ので、これらのお皿が作れるのは、太く大きな野生の木がたまたま入手できた時だけになります。
今回は丸型のお皿にするにはもったいない、長方形にすると木材のロスが少ない形状の太い木を使い、仕込みに
1本目の木の入手から3年弱をかけて、材木になる木を集めて完成したのがこのくり抜きおかず皿なんです。
携帯で撮影した写真なので画像が小さくですみません…。
荒加工した状態のおかず皿です。下に板材状態のおかず皿も見えますよね。
全部が1枚板で継ぎ接ぎが一切無い素材(しかも野生の木)です。
※どうやってくり抜くか等の製法は、弁当箱と同じ作り方ですので過去記事をぜひご覧ください。
2.用途がすごく広い形状デザイン
論より証拠ですよね。こちらのスタッフ私物での使用例をご覧ください。
これは見出しにも使用してみたカレーライスでの使用例ですね。
このカレーはオルターさんの直火焼きカレールーに、7分精米の有機米なのですが、
こういう液体状の料理にも全然使えるんです!
淵に高さを付けて削り出しているからですね。
あとたまにご質問を頂けるのですが、
例えばカレー等の色素が強い料理は色移りしやすいの?というご質問です。
まず色移りの心配はございません!
おかず皿はウルシ塗りなのですが、色素沈着がしにくい塗装です。
その他の例えばキナリ色等の食品用ウレタン塗装に関しても、少しだけ野生の梔子(クチナシ)の色素を塗料に
調合したりして、色素沈着を目立たないように仕上げています。(非常に微量づつ沈着自体は避けられないため)
こういう点も長年の製作実績から、色素調合や塗装被膜の粒子による沈着等も研究してきました。
これは以前、フォークの活用特集で撮影したパスタのランチです。(→フォーク活用術の過去記事はこちらから)
こういう用途等は、開発のズバリど真ん中の想定用途ですね。
陶器等で長方形のおかず皿をご使用の皆様には、その延長線上で、創意工夫して楽しんで頂きつつ、
こういうイメージしやすい用途でも色々な料理を楽しんで頂けろ事を想像頂けると思います。
こちらの写真は明日の別製品の特集で使おうと思っていたのですが、先におかず皿の記事でも使っちゃいます。
おかず皿には、米粉で仕上げた鶏のから揚げを盛り付けています。
このような用途もズバリど真ん中の用途例です。
最後に今日のお昼に食べた10割蕎麦の写真を。
組み合わせは、くり抜きおかず皿&元気セットの3つ&かえで箸&おやつフォークです。
最近の社内ではこれが定番中の定番な組み合わせになっています。
幾つも用途例を掲載致しましたが、TOMATO畑が安全に製作できる木製食器で現状最大サイズのお皿です。
用途は掲載例だけではなく、ご家庭で永くご愛用頂ける定番となるように、不変の美しさと使いやすさを追求した
シンプルな長方形皿に仕上げています。ぜひ末永くご愛用頂きたい、渾身の製品です。
ちなみに下の写真は製作後に検品する前の、横向きに並べた状態なのですが、
食器棚等にご収納頂く際には、重ねて収納可能です。
※スタック構造ではないので、積みすぎはご注意ください。
次回の新作特集は明日を予定しています。
既に今日の写真でもバシバシと登場している 【かえで箸】 と 【ディナースプーン】 です。
特に従来品からの変更点を主に記事にしたいと思っています。
お読み頂き、有難うございました!
【今回登場したTB食器】