前回の記事では7月の新作開発秘話:第3話としてしゃもじ&へら特集をお届けいたしました。
→調理器具に適した貴重な栗の木で作ったロングセラー調理器具編
今日は 【こども椀】 の特集になります。
このこども椀にも、私たちの中でこだわりぬいた開発秘話がございます!
特に元気セットと組み合わせて頂いたフルセット状態(見出しの写真です)
で、その用途が明確にお分かり頂けると思いますので、この記事でご案内
したいと思います。
もう1度、見出しの写真をご覧頂けますでしょうか。こちらです。
④がこども椀です。内容物はお味噌汁になります。
対して組み合わせている⑤は元気セットの3点です。
元気セットの大容量の深皿にはご飯が入っています。
小容量の深皿にはおかず、そして平皿にはフルーツ。
この用途構成が、まさに製作想定用途です。
もちろん創意工夫でいか様にもお楽しみ頂けるのが食器の楽しさなのですが
本来は元気セットの用途にプラスで、汁物用途の器が加わります。これで完成。
この汁物椀が…こども椀なのです!
※あとは①②③の箸やスプーン&フォーク
後述致しますが、こぼしにくい&すくいやすいを限りなく追及して製作していますので
結果的に、汁物以外にも万能性が高く使える完成度になったと私たちは思っています。
間違いなくTB史上最高傑作!!
早速こぼしにくい&すくいやすいという構造を見てみましょう!
横からご覧頂けるのが1番分かりやすいです。
左から1番目がこども椀です。
横面が…ポテッと丸いですよね?
この部分の形状で安定感が増してこぼしにくい器になります。
製作企業ならではの視点なのですが、実は1番こぼしにくいのは左から2番目、3番目の元気セットの器形状…
つまり高台(こうだい)である足がない形状ですよね。物理的に接地面が広い方が安定感が増しますからね。
では、なぜこぼしにくい器開発で、足をつけているのでしょうか…?
ズバリ!
汁物も飲みやすい器には高台があった方が持ちやすいからです。
※もちろん、元気セットで汁物も全然いけますが、より伝統的な形状で汁物方向に完成度を高めたのがこども椀です。
次にすくいやすい器の形状を見てみましょう!
今度は図面で説明致します。
※贋作防止に一部のみ公開です。
図面の右側が製品で言う外側の側面、
左側が内側の側面図となります。
外側は写真でもお分かり頂ける通り、その側に丸く出ていますよね。
内側もこの側面形状に合わせて削って仕上げているかと言うと…
まっすぐストンとした形状なんです。ここがポイントです!!
この形状こそが、汁物がすくいやすく、液体が残りにくい側面角度なんです。
という事で、ここまでで実は細かい仕様部分にこれまでのお子様食器開発の実績を活かした
アイデア満載の形状になっている事がお分かり頂けたと思います。
お子様用のセットですと、
この組み合わせが食育フルセットになります。満を持して完成です!
他にも在庫数はあまりないのですが、従来品の組み合わせ事例もご紹介致します。
こちらの写真は、元気セットの3つ組を切立こひらざら&切立こふかざらに変更してみた使用例です。
横から見た方が製品が分かりやすいですね。
左がこども椀、中心が切立こふかざら、右が切立こひらざらです。
2014年時に製作していたのがこの2点。開発ポイントが元気セットと重なっているのがお分かり頂けると思います。
形状的にこちらの切立型(きったて型)がお好みの皆様には、同一用途でオススメしています。
こちらの組み合わせ例も製品ページリンクの一覧を記載致します。
次回の新作特集は、既にご好評を頂いております 【くり抜きおかず皿】 と使用頻度が最も高い 【ディナースプーン】 特集を予定しています。
来週前半に公開出来ると思いますので、ぜひまたご覧頂けますと幸いです。お読み頂き有難うございました!!
【今回登場したTB食器】