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2016.03.30

今後の製作活動について【中編】

今後の製作活動について【前編】はお読み頂けましたでしょうか?

もしまだお読み頂いていない場合は、ぜひ以下のリンクからご覧になってみて下さい。

※当記事は前中後編の3編で公開していきます。

 

→前編はこちらから

→後編はこちらから

 

前編では現状の製作状況をお伝え致しました。材料不足(最大規模入手時の約95%減)等が主原因により、

現在まで大幅な製作減の状態が続いています。

 

これはあくまでも木が無いのではなく、私たちTOMATO畑が納得して使用できる木の入手が難しくなっているという事です。その他にも幾つか原因はございますが、長文になりますので今後別のコンテンツとして「海外での製作とは?国籍など問わない人と人の繋がりとは?」等をテーマに連載化していきたいと思います。

 

この中編記事では、そんな超減産している工房が、これからどのように活動していくのか?計画を公開したいと思います。

 

1.国内工房の再建

当ブログでも記載している通り、もともとは私の父が厚労省認定箱根細工技能師という伝統工芸技能士なので、昔は箱根細工の御膝元である小田原市の隣町で工房を運営していました。現在まで材料である木の安全性を研究し、アジア圏の原生林(間伐材や調査木材)が集積される中国福建省にて材料を調達するためだけに約20年に渡り海外で製作しているのは、前編記事のリンクでご紹介したKDDIさん&ダイヤモンド社さんのご取材記事の通りです。結果として先入観に惑わされない物理的な安全性を立証し、安全に厳格な各方面の団体、企業、そしてご家庭の皆様に導入・応援頂いてきました。

 

今回の大幅減産は、経営上は大打撃以外の何物でもないのですが…ピンチはチャンス。今こそ…国内工房も再建しよう!とスタッフ皆で計画しています。そうすれば技術の継承だけではなく、工房を気軽にご見学頂いたり、何より塗り直しや破損個所等の修理受付も気軽に出来ます。高価にはなりますが、ワンオフのオーダー等も実現しますし。資金的に近日中とはいきませんが、この減産というピンチをチャンスにまず目指すべきは国内工房の再建!絶対に実現致します。(物凄い減産ですが、中国内での製作拠点も運営継続します。)

補足:材料である木の安全性ですが、実は現在までの取り組みでご共感を頂いている木材メーカーさん等々のご協力もありTOMATO畑が中国に渡って原生林から製作を開始した当初、独力では解決し得なかった木材の課題を解決できる糸口を見つけています。

 

写真1:技能師の章(現厚労省さん認定)

上でせっかく技能師の事を書いたので、認定証も掲載してみます。なかなか…ご覧頂く機会ないですよね?

 

写真2:KDDIさんの記事抜粋(私と父)

国内工房を再建したら、改めて私の父が中心になって後継職人の育成を含めて運営する計画です。

これまたせっかくなのでKDDIさんの記事を抜粋してみました。毎月のように各メディアの皆さんにご取材頂いてきましたが、

意外と2ショットが少なかったですね。

 

写真3:ろくろ成形で出来たおが屑の山

TOMATO畑食器をご愛用頂いている皆様、これ…見てみたいですよね?

実際にご覧頂ければ、その迫力は凄いものがあると思います。かっこいいですよ。

そして何より、見て頂いてから食器を毎日使うと良い意味で一味も二味も違うはずです。

 

2.国内工房の再建と運営維持を支える新しい製品たち

しかし工房の再建、さらには後継職人の育成には継続できる運営費がどうしても必要になります。

当初の育成期間に関しては売上になる製品は作れません。

そのため国内工房の再建と運営維持に繋がる新しい収益源となる製品を展開する事になりました。

 

以下の製品たちの売上はお買い上げ下さった皆様からの、

応援のお気持ちがこもった大切な資金として

現状の製作拠点の維持、国内工房の再建、そして職人育成に繋げていけたら

と計画しています。

 

■  超貴重な限られた木材で少しづつ製作する食器たち

 

写真1:お子様用の3つが1つに収納できる食育セット

スタッフ内では開発ネーム…元気セット!と呼ばれていました。

 

 

写真2:新汁椀とご飯椀

高台の持ちやすさ、水はけの改良、合わせて側面の形状は汁物とご飯物に分けて永くご愛用頂ける新定番企画です。

ちなみにマクロビ含め、多くの自然食店さんや関係団体さん等に支えて頂いての製作でしたので、山盛りの容量ではなく

敢えて控えめ容量。→本来の健康や人の美しさや強さを引き出す容量という事にもこだわりましたね。

現状試作を終えているのは上の新製品です。材料入手が約95%減少していますので、本当に限られた数しか製作出来ていません。

全国のお取扱店様で展示頂けるような物量は到底無く、なおかつ当食器の売上も工房再建等の費用、そして中国内の製作拠点の

維持に使用していきますので、利益を最大化するためにTOMATO畑のウェブサイトのみで販売致します。

永らくご共感を頂いている取扱店の皆様には本当に申し訳ございませんが、今は何よりも工房の永続化が急務ですので、

ご理解とご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。また製作数が回復して皆様にご提案できる日を目標に励みます。

全国のご家庭の皆様にも実物をご覧頂いてご購入頂ける機会が、なかなか減ってしまう事が心苦しいのですが、

現状がこのような状況ですので、ご理解頂けますと幸いです。まだ価格等は決まっていませんが、

4月以内には発売開始したいと思っています。製品の詳細は近日中に公開致します。ご期待下さい!

 

国内工房の再建と運営維持を支える新しい製品たちで、更に幾つか準備を進めています。

上記の木製食器だけでは、製作数が少なすぎて運営維持は限りなく困難な事も要因ですが、

何より私たちTOMATO畑だからこそ出来る発信が…実は沢山ある事に気付きました。

次記事で詳しく公開させて頂きます。お読み頂き、心から御礼申し上げます。

→後編はこちらから