6月2日の記事で、現在完売してしまっている製品群の後継品を開発している旨、皆様にお知らせいたしました。
発売を予定している製品は以下になります。(見出しの写真は開発サンプルたちです。)
・ 新型のお箸(23㎝)
・ くり抜き2段弁当箱(マイナーチェンジ版)
・ 新型のディナーサイズスプーン
・ 元気セットと組み合わせて使えるお子様椀
・ 久しぶりに作るくり抜きの1枚皿(使いやすい長方形)
・ 新型の調理ヘラ
・ 新型のしゃもじ
・ 新型のおたま
塗りの仕上がりに時間を要してしまい、発売日が当初のお知らせよりも遅くなってしまい
申し訳ございませんでした。常に万全な製品をお届したいので、どうしてもこういう事が
頻繁に起こりますが…お待たせしてしまっている皆様に最高の製品をお届したい一心です。
発売予定日:
7月の3週目(11日~)に発売開始できればと考えています。
入荷のお知らせをご希望頂ける場合は、以下のフォームから「入荷連絡希望」といった内容
でご連絡を頂けましたら、配信サービスとしてのお知らせメールをお送りさせて頂きます。
※ご予約ではなく、お知らせメールをお送りするのみなのでご安心ください。
ではせっかくなので、工房の作業風景を。
本塗りを終えて乾かしているくり抜きの1枚皿(長方形)
本塗りだけで、漆を6回重ね塗りしています。
拭き漆という技法で塗っているのですが、こういう風景になります。
本塗りの拭き漆を施している作業風景
拭き漆とは、絹布や麻布で拭いて塗っていく技法です。
文字通り、塗り重ねている状態がこちらになります。
まだ拭いたあとが残っている状態
この塗装を幾重にも重ねて、皆様のお手元にある綺麗なウルシ色の本塗装になる訳ですね。
左に見切れているのが、漆(木の樹液)です。正面から見てみましょう。
漆(表面が酸化しています)
純粋漆を初めて見る方はビックリかもしれませんね。なんだこれ!?って。
決して汚れが混入しているとかではありません♪何か混ざっているでもなく
漆は空気に触れると酸化するため、表面がこのような見え方になるんですね。
表面の下は、全て深い茶色(黒に近い)で漆本来の色です。
自然の酸化作用で、昔から塗装被膜にしているんですね。硬度が高いからです。
今回の記事では、長方形のお皿の本塗り風景をお伝えしました。
続けて7月発売の新作ではないのですが、ちょうど作業した風景を。
煮沸処理したばかりの木地
ホルムアルデヒド等を一切使用しない、煮沸による導管洗浄後の木地です。
今は材料が大幅に少ないので、以前のような大型プール設備を使用した煮沸
ではなく、大釜で文字通り煮ています。
一見、汚く見えると思いますが、煮沸による導管洗浄であらゆる有機的不純物が
表面に浮いてきている訳ですね。この後、1年以上自然乾燥させます。養生です。
マグとかにいいね!なサイズの木地
写真の縦横が逆になってしまいましたが…直し方が分かりませんでした。
本当は横並びではなくで積んでいる状態です。
漂白ももちろん何もしていない、煮沸→自然乾燥のみですから
色とりどり!染みが凄いですね!!人と同じで皆、顔が違います。
以上、今日は新作の発売予定日(仮)と製作風景をお届けいたしました!
ぜひ新作もご期待頂けますと幸いです!!
貴重な素材を、使いやすいシンプルでモダンな食器に1つ1つ仕上げています♪