YOKOHAMA WOODのお椀は漆塗り
YOKOHAMA WOODのお椀をはじめ 調理器具やカトラリーはすべて漆塗りです。
漆器というと 熱いものは入れられないのでは?とか
手入れがたいへんでしょ?と思われる方も多いようです。
いえいえ、そんなに気を使う必要はありません。
漆器について もし誤解していたらとてももったいないです!
漆器は元来日本人の日常生活の器として親しまれてきた たいへん使い勝手の良い食器です。
これを読めば食器棚の奥に眠っている漆器をすぐに出したくなるかもしれません。
わたくし スタッフh が YOKOHAMA WOOD の漆器を使っている日常の様子とともに
漆器の魅力をお伝えします♪
(漆器のイメージが変わるかもしれません)・ケヤキトレーニングプレート ・ディナースプーン
漆はとっても優秀な天然の塗料
漆は縄文時代から使われていた たいへん優秀な塗料です。いったん固まったら溶けることがない(ほぼ溶出現象を抑える事ができる)ことから接着剤としても使われていました。
◯漆の塗膜はとても丈夫
漆の塗膜は 熱や湿気、酸やアルカリ、アルコールやシンナーにつけても変化しにくいとても丈夫なものです。
抗菌、殺菌作用があり 菌や虫などの繁殖を防ぐ働きもあります。
塩壺にステンレスのスプーンを入れておくと錆びてしまうことがありますが、「調味料スプーン」を入れっぱなしにしても酸化することがなく 安心です。
(調味料スプーンは約10cm。一般的な調味料の保存容器に収まるサイズです)・限定規格品の調味料スプーン
◯断熱性が高い
「ナツメ椀」や「ケヤキ椀」にアツアツの鍋物をよそってもお椀を持つ手は熱くなりません。
漆器には中身が冷めにくいという とてもありがたい利点があります。
逆に冷たいものを入れたときは ぬるくなりにくいのです。
ビールを「ナツメマグ」に入れると 冷たいまま楽しめるのはうれしいですね。
マグの外側に水滴も付きにくいです。
そしてマグの最大の特徴は熱くないということです。
例えばアツアツのオーガニックティーやコーヒーも酸化し続けるため味が落ちてしまうのですが、漆器の断熱性から口をマグの外周に付けても熱くなく、文字通り飲み物をアツアツのままで飲みやすい、
伝統的にも合理的かつ便利なマグなんですね。
(具だくさんのお味噌汁をケヤキ椀に。熱いものを入れても大丈夫)・ケヤキ椀
◯手入れがとても簡単
漆器は汚れがつきにくく落ちやすいです。
中性洗剤とスポンジで普通に洗うことができます。
キャラメルがカチカチに固まった「カエデさい箸」も、ねっとりした照り焼きのタレがついた「クリ調理へら」も少しの浸け置きで汚れがスルリと落ちます。(長時間の浸け置きには向きません)
洗った後は自然乾燥か、湿気の多い季節には布巾で拭いておけばOKです。
(高温調理もOK。調理器具は必需品)・クリしゃもじ ・ブナおたま ・カエデさい箸 ・クリ調理へら
・サラダスプーン(限定企画商品)
◯漆は安全
漆の樹液自体は 触れることで皮膚がかぶれることがありますが、いったん硬化した漆はかぶれやアレルギーの心配はありません。
かつて漆の職人は漆を食べて かぶれに対する免疫をつけたと言われています。
また韓国などでは 漆の木の皮を薬膳料理に使うそうです。
漆は防水、防腐、防虫などの効果もあり、器を美しく仕上げるためだけの塗料ではないのです。
最も安全で非常に優れた塗料であると言えるかもしれません。
地球上の物質でも人類の歴史と共に技術研鑽された素晴らしい貴重な素材の1つです。
心が豊かになる食器
漆器の良いことをたくさんお伝えしてきましたが、中には使うことがデメリットと捉えられる特性もあります。
まず、
電子レンジが使えないこと
もともと温め直す予定のあるものには 漆器以外の食器を使うからか、私は意外に不便には感じていません。
電子レンジが使えなくても 漆器は断熱性(保温性)が高く中に入れたものが冷めにくいという特長があるため、温かいものをゆっくりといただくことができます。
やはり作りたての料理は美味しいですね。食事を以前より楽しんでいるような気がします。
また、漆器は木地に漆を塗っています。
製品になってもなお 木は呼吸を続けています。
木の呼吸とは まわりの湿度が高くなると湿気を吸い込み、乾燥すると湿気を吐き出す調湿作用のことです。
食品の余分な水分を吸って ご飯がべちゃっとするのを防いでくれるので 冷めても美味しくいただけます。
(わっぱの弁当箱にご飯とおかずを詰めると、美味しくて傷みにくいのと同じ理由です)
(お弁当用に作って余ったものをケヤキトレーニングプレートへ。一人ランチにいただきます)
もう一点は
食洗機が使えないこと
私は漆のお椀や調理器具を手洗いしていますが、それを手間だとか面倒だとは不思議と感じません。
そうすることで自分がこの器を大切に扱っていると実感しているからかもしれません。
我が家ではすべての食器を洗い終わったあとに、漆器だけをさっとザルに移し替えて自然乾燥させています。
食洗機を使っていた時は食器をまとめて洗いたくて シンクに食器を溜めがちでしたが、
漆器を使うようになってからは、「使ったらすぐに洗う」が身につきました。
そのおかげでシンクはいつも片付いています。
(乾きも早い漆器 直射日光や極度の乾燥は苦手です)・ケヤキ椀・カエデ箸・カエデさい箸・クリしゃもじ
もともと食器が好きで 持っている器の数は多い方だと思うのですが、YOKOHAMA WOOD の漆器に出会ってから 毎日の食卓で必ず使うようになりました。
気づいたら手に取っている。間違いなく使い勝手が良いからでしょう。
(電子レンジを使う頻度が少なくなったことでラップの消費が減ったこともうれしい)
毎日使えばツヤツヤに!
漆器と言えば しっとりとした美しい艶が魅力の1つです。
実は 漆は製品となって お客様のもとへ渡ってからも変化し続けます。
月日を重ねて漆の塗膜はだんだんと硬くなり透明度が増して艶が出てきます。湿度70%ほどが 良く硬化するそうです。
日本は比較的湿度が高いので、漆器を扱うのにとても適している環境なのですね。
漆器は 毎日使うことで 適度な湿度が保たれ硬化が進み 艶が増していくというわけです。
ぜひ普段からYOKOHAMA WOOD の漆器を使っていたただき 漆器ライフを楽しんでくださいね。