今回の記事では木の本来の色と化学処理の色について書いてみたいと思います。
多分、皆様がほぼ目にする機会が無いと思われる…こちらからご覧下さい。
これは野生の楓の木から作ったスプーンです。目止めだけ済ませた本塗り前になります。
でもある理由から開発実験用に検品してはじいたのが、上記のスプーンたちなんです。
この楓の木のスプーンは、定番製品として約8年間をかけて計5万本を製作しました。
その中で、偶然ですが全く天然の染みや節が無いスプーンを取り分けました。
それが上のスプーンです。
実験用に2本使用しましたので、合計9本。
つまり天然で真っ白状態の発生率は…0.018%!
とんでもない可能性です。まさに奇跡の可能性と言えるのではないでしょうか?
註:あくまでも木の品種により発生率は変わりますし、当実験はTOMATO畑が約8年間を費やして調査した
楓の木の、1点の染みも無いスプーンの発生率実験の結果となります。 |
しかしこの色感、どこかで見覚えありませんか??
見出しの写真をもう1度ご覧下さい。
一般的な割り箸と…同じ色ですよね?
例えば楓の木、染みや節や木目の色がきつい等々、個体差が多様に出る自然の色の中で
この奇跡の真っ白を探したら、0.018%です。でも例えば漂白したら大半が同じ色ですよね。
とかく日用品を薄利多売する場合には、安価に個体差なく生産出来る事を目指しますよね。
結果として、この奇跡の白は奇跡でも何でも無くなった訳です。主に薬品を使用して。
TOMATO畑では、当たり前ですがこのような処理を施された木材も使用しませんし、販売もしません。
結果として、こういう見た目になります。
楓の木で作った ほかほかスプーン と ほかほかフォーク です。
同じく楓の木で作った おやつスプーン と おやつフォーク です。
どちらも奇跡の白の見本と同じ素材を用いています。
本塗りでこのように見た目に変化が生まれています。
どれも自然の染みや節、色感を目で見て楽しんで頂けるように仕上げているんです。
もちろん人工的な白でもなく、0.018%の奇跡の白でもなく、99.99%の自然の見た目を
皆様に知ってもらいたくて作ってきました。安全という尺度だけではなく本来の質感と色感。
ここで1つの疑問が発生しますよね。
何も塗らない無垢の状態では販売しないのですか??
頻繁に頂くご質問です。
という事で、次回予告としてこんな写真を貼っておきます。
次回記事は…無塗装状態で食べ物の色が付着するか実験です!!(Q&Aコンテンツ)
【今回登場したTOMATO畑食器】
※全て原生林の楓の木から作っています。楓の木は樹液のメイプルシロップを採取する木です。
※ゆったりマグは完売しました。追加予定はございません。